SDGsにもロフトらしさを活かして
―ロフトのSDGsの取り組みの概要について教えてください。
松本 : ロフトのSDGs関連プロジェクトは、セブン&アイグループが2019年に発表した、「GREEN CHALLENGE 2050」という方針に基づいています。CO2排出量の削減やプラスチック対策などの4テーマを設け、グループ全体で環境負荷の低減に向けて努力しているのです。それを受けて、ロフトでは2020年9月に「環境・社会価値創造部会」を設置し、独自の活動や取り組みを強化することになりました。総務部と営業企画部で事務局を担い、進めています。
千場 : SDGsに関わる取り組みは、「環境・社会価値創造部会」の設置前からすでに存在していました。たとえば商品部がセレクトしたものの中には環境に配慮した商品もたくさんありましたし、総務部では店舗の照明をLEDに切り替えるなど、部門ごとに様々な取り組みを行っていたんです。まずはそうした社内の取り組みをヒアリング、共有するところから始めました。
―環境・社会価値創造部会が設置されてからの成果にはどんなものがありますか。
千場 : 一番の成果と言えるものは、それまでバラバラに行っていた取り組みをひとつの旗印のもとに共有し体系化して、ロフトとしての姿勢を打ち出せたことです。「雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。」というスローガンを掲げ、「ロフトグリーンプロジェクト」として2021年11月から内外にPRしています。それまでは、各部門がそれぞれ独自の取り組みを行ってはいましたが、「どういう目的をもって活動するべきか」という指針になるものがなかったんですよね。
松本 : 総務部でも、2020年7月にプラスチック製のレジ袋有料化が全国的に義務化されたときに、有料化に加えて、ショッパーの素材自体をバイオマス30%配合のものに切り替えています。どちらかというと、企業として一般的にやらなければならないことに取り組んできたイメージです。しかし環境・社会価値創造部会が設置されてからは、「小売業を主体とするロフトだからこそできること」を中心に考えるようになりましたね。