ロフトブランドのさらなる
イメージアップを図る
-MoMA事業の事業内容について教えてください。
伊地知 : ロフトは2016年にニューヨーク近代美術館(MoMA)のリテール事業部門とライセンス契約を締結し、MoMAが選定したグッドデザイン商品や、アート作品などを日本で展開しています。我々MoMA事業部のミッションは、アートの世界の楽しさやグッドデザインプロダクトの素晴らしさを、店舗を通して人々に伝え、広げていくこと。ミュージアムショップとしての役割もありますが、幅広い商品を扱うことで、ときに敷居が高いと思われがちなアートの世界への間口を広げ、親しんでもらうことも重要なミッションです。
-ロフトがMoMA事業に関わるようになった経緯、またその理由は?
伊地知 : MoMAのリテール事業が日本に進出したのは2004年にさかのぼります。日本語版のオンラインストアを立ち上げたのが最初で、私は当時在籍していた会社でその事業に関わっていました。「MoMA Design Store表参道」は初めてのアメリカ国外店舗として2007年にオープンしました。運営母体が何度か変わる中で、2016年の契約更新のタイミングでロフトが新たなパートナーとして手を挙げました。当時のロフトは、ブランド価値をさらに高めるため、アート&デザイン領域に本格的に取り組みたいという思いを持っていました。