会社と社員の
結びつきを強くする
-エンゲージメント向上委員会の目的と役割について、おふたりはどのように考えていますか。
浅水 : 委員会と社員で活動趣旨をわかりやすく共有するため、「会社と社員の結びつきを強くするための活動」というシンプルな言葉で表現しています。
冨川 : 私自身、自分で立候補して委員会に参加しましたが、当初はエンゲージメントの意味をよくわかっていませんでした(笑)。今は「社員も会社もハッピーにしていくこと」という理解で落ち着いています。
浅水 : 私たちの使命はエンゲージメントスコアの数値を上げることですが、委員長でもある安藤社長は常々、スコアの数値を追うよりも「働きやすさ」と「働きがい」を追求してほしいと話しています。この言葉を受け、これまで交流のなかった社員同士の対話の機会を設けています。3年目になってようやく現場型になってきたという実感がありますね。
-対話の機会はどのように設けていますか。
浅水 : 委員会で取り組んでいることは2つあります。ひとつは「役員車座ラウンド」と言って、役員と今後の会社の成長を握るミドルマネジメント層が対話する座談会です。ミドルマネジメント層とは、等級も年齢層もロフト内で中間に位置する社員を指します。おもにチーフ、マネジャー、店長などが該当するのですが、今後の会社の成長を握る層なのにも関わらずエンゲージメントが低かったため、その層が停滞し活躍できなければロフトにとって大きなマイナスです。そこで、ミドルマネジメント層のみなさんの悩みや要望を、役員に直接話してもらいます。役員車座ラウンドはリアル・オンラインで年間30回以上行っており、一回につき100分の時間を取っています。
もうひとつは「他店交流会」です。ロフトは7割が時給制社員なのですが、店舗を支えているメンバーが他店のメンバーとつながる機会はほとんどありません。自分のお店で困っていることが他のお店ではすでに解決している、といった事例を知る手立てがなかなかないんです。そこで、店舗の異なる時給制社員同士による対話の場をつくり横のつながりを強くします。
こちらは現在週2回ペースで、一回につき60分をとりおこなっています。