ロフトの強みは編集力
おすすめ商品をどう提案するか
-一般的にはまだまだ知られていないVMD。ロフトで例えるとどのようなお仕事でしょうか?
榊原 : ビジュアルマーチャンダイジングとは、商品政策・販売計画を視覚的に訴求していくことです。VMDというと、ディスプレイや装飾がイメージされますが、何といっても主役は商品です。ロフトでは商品の価値を最大限に表現し、いかにわかりやすく見せるか、使用感や品揃えが伝わる見せ方の工夫をしています。また、ロフトには「新しい房(フサ)」という言葉があります。言葉の意味は、日常生活の「楽しみ提案」や「お悩み解決」を季節とテーマに応じて編集した「単品」ではなく「商品のカタマリ」で編集する企画のことです。ロフトのVMDは、しっかりとしたテーマを持って編集することで、お客様に共感いただける店づくりを目指しています。
-ロフトのVMDはアフターコロナでどのような影響がありましたか?
榊原 : コロナ禍ではニューノーマルと言われるようにお客様の買い物スタイルが大きく変わりました。それまで以上に「わかりやすさ」や「信頼感」が求められました。また、生活全般のデジタル化が加速しました。アフターコロナでは「体験」「リアル」というキーワードがとても重要となります。リアルとデジタルを結ぶ「体験」においては、より情報発信とVMDの連動は強化されています。