LOFT

アートデザイン

BUSINESS

アート&デザイン

アート&デザインが担う
これからのロフト
MoMA Design Store/劇団四季との取り組み

Mission

ロフトの未来を創造していくために

「アート&デザイン」領域は、近年ロフトが推進している事業分野。それを担っているのが事業開発部である。2016年、ニューヨーク近代美術館とMoMAリテール事業のライセンス契約を締結したことでスタートしたMoMA Design Store店舗展開等のプロジェクトや、劇団四季のミュージカルグッズの商品開発など、取扱いのある雑貨領域に捉われないさまざまな取り組みを行うのがこの部署のミッション。ロフトの可能性をさらに発展させていくために、新たな成長領域を生み出している。

  • 伊地知 俊介

    伊地知 俊介

    MoMA事業部 事業部長
    米国公認会計士

    MoMA事業全般の事業展開拡大、事業基盤整備と業務効率の改善、直営店・インショップ店及びMoMAネットストアの業務全般を統括する

  • 八木 宏規

    八木 宏規

    事業開発部
    商品開発部 部長

    劇団四季事業やMoMA事業といった、新規事業や新規案件の開発などを統括する

  • 阪田 智思

    阪田 智思

    事業開発部
    商品開発部 バイヤー

    商品開発における生産管理や在庫管理などを主に担当する

  • 橋本かなめ

    橋本 かなめ

    事業開発部
    商品開発部 バイヤー

    劇団四季のミュージカルグッズのデザインや商品開発を主に担当する

MoMA事業の取り組み

旗艦店「MoMA Design Store 表参道」と「MoMA Design Store 京都」及び公式オンラインストアの運営、全国各地のロフト店内にはショップインショップ展開など現在49店舗展開中。加えてMoMAオリジナル開発商品の卸し売り事業展開、アーティストとのコラボレーションをはじめとする商品開発など、幅広い事業を展開している。

ロフトブランドの更なる
イメージアップを図っていく

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-MoMA事業部の設立に至った背景についてお聞かせください。

伊地知 : 「MoMA Design Store」はニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップで、私は2004年のMoMA Design Store日本進出時から関わっています。ロフトがMoMAとライセンス契約を結んだ理由のひとつは、ロフトブランドの更なるイメージアップを目指すためだったと聞いています。ロフト創業当時は珍しい業態だった雑貨屋も、今や競合が増え続け、差別化が非常に難しい時代。競合他社と差をつけるために「アート&デザイン」という領域に取り組み、さらに40代以降のお客様の琴線に触れる品揃えを強化していきたいという思いが、ロフトとしてありました。雑貨好きが選ぶのは、突き詰めると「デザインの良さ」なんですよ。MoMAの商品はすべてニューヨーク近代美術館のキュレーターが厳選したものですから、ラインナップには一貫性があり、デザインも品質も自信をもってお客様にご提供できる。幅広い年齢層のお客様にお越しいただけるロフトだからこそ、心地よく暮らすためのモノを提案していきたいと考えているんです。

-MoMAとライセンス契約を結んだロフトから見たメリットとは?

伊地知 : 「アート&デザイン」領域の充実により、お客様に提案できる幅が広がった事だと思います。MoMAブランドをロフトに取り入れる事で、ロフトの館としてのバリューを上げられると思いますし、また、単品で見た場合でもMoMAだからこそできるアーティストとのコラボレーションアイテムや、ロフトでは導入が難しいブランドの商品の展開等、MoMAがあるからこそ展開ができる商品、というのが少なからずありますので、そこはやはりロフトにとって大きなメリットなんじゃないかなと思います。

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これまで培ってきた
独自のノウハウを活かす店舗展開

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-MoMAがロフトの仲間になったことで生まれた可能性とは?

伊地知 : ロフトは店舗網、システム、物流、仕入先など、非常に強力なネットワークをもっていますから、以前より新しい挑戦ができるようになりました。例えば、ニューヨークで注目を集めているカテゴリーの「TECH(テック)」(照明やオーディオ関連、ブルートゥースのプロダクト)を輸入するのは、これまでなかなか難しかったんです。しかしロフトのノウハウを活かすことで、日本での展開がしやすくなり、取り扱える商品の幅もかなり広がりました。

-まだ3年ほどですが、店舗数も格段に増えましたよね。

伊地知 : ええ。現在、旗艦店である表参道と京都に、計2店舗のMoMA独立の店舗があり、ロフト店内にある「ショップインショップ」が6店舗、MoMA NYと共同でデザインした専用什器にMoMA商品を陳列したMoMAコーナーを全国のロフト43店舗展開しています。2019年の春には大阪の心斎橋に3店舗目となる独立店をオープンさせる予定なんです。わずか3年という期間でここまで事業展開を拡大できたのは、ロフトと一緒に取り組みを始めたからこそ実現できたのだと思います。多店舗展開のノウハウはニューヨークにもありませんしね。営業展開、店舗運営、オペレーションなど、ロフトがもつノウハウは、世界的な視点で見ても非常に素晴らしいんです。

モノが溢れた時代にこそ求められるMoMAの世界観

-日本国内でMoMA事業が幅広い展開を行なっていく中で、MoMAブランドを守るために意識されている点を教えてください。

伊地知 : ひと言でいうのなら「すべて」ですね。商品を美しく見せるためのディスプレイや什器、お客様が購入しやすい陳列、MoMAの世界観を体現させる旗艦店の存在など、すべてが大事なんです。もちろんビジネスですから、ただブランド価値だけを意識すればいいということではない。利益を生み出しつつ、MoMAブランドのイメージを守らなければなりません。バランスを保つのは重要なポイントですね。日々ニューヨークの担当者やロフトの店舗担当者と密な打ち合わせを重ねています。

-ロフトの組織に、MoMA事業部がある意義については、どのようにお考えでしょうか?

伊地知 : 繰り返しになりますが、やはりMoMAはロフトのブランド価値を上げるための存在だと思うんです。売り上げ規模でいえば、巨大なロフトブランドに到底及びません。ですがMoMAがもつブランド力は、競合との差別化につながりますし、ロフトとの相乗効果によって大きな可能性を秘めています。MoMA事業部としても、事業と売り上げを拡大してきたので、いまはブランドとして次の段階を考える時期にきているのかなと。今の世の中は、機能や用途を含め、比較的いいモノが安価に手に入るようになりました。しかしお客様が最終的にモノを選ぶポイントは「心に訴えかける要素」であるはず。MoMAの世界観は、必ずやお客様にご満足いただけると自負しています。

劇団四季との取り組み

「演劇の素晴らしさ、生きる喜びを伝える」を理念に掲げ、1953年に創立した劇団四季。年間総上演数は3,000回を超え、300万人以上の観客が来場する。 そんな劇団四季が上演する作品グッズの開発の一部を2016年春よりロフトが手掛けることとなり、同時に劇場内における売店の運営も担当している。

劇団四季のミュージカルグッズの
開発をロフトが担う理由

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-なぜ劇団四季とロフトが、一緒に取り組みを行うようになったのですか?

八木 : 劇団四季の本業は舞台上演。舞台づくりにパワーと時間を注ぎたい、との思いが大きかったのかもしれません。 ロフトは雑貨のプロ。商品の開発はもちろんのこと、お取引先は約1,000社あり、トレンドにも敏感です。加えて全国に100店舗以上展開しているため、売店運営のノウハウもあります。これまで培ってきたロフト独自のノウハウや実績、経験に信頼を置いてくださったのだと思っています。

-劇団四季の商品開発で求められることは? ロフトのヒット商品を参考にしているのですか?

阪田 : ロフトの店頭で売れている品目が劇場の売店で売れるかといったら、そういうわけでもないんです。劇団四季を観に来るお客様は、作品のファンでいらっしゃる方が多いので、ただ流行を取り入れれば売れるというわけではなく、作品そのものを理解しての開発力が求められる、そこが難しいところですよね。

八木 : ファン心理を取り入れつつ「今まではなかったけどこういった商品も需要があるのではないか」というロフトが30年間培った雑貨専門店ならではの新たな視点で開発をしていきたいと思っています。当たり前のミュージカルグッズ売場にはしたくないですね。 商品開発は橋本が中心に動いているのですが、彼女はもともと、劇団四季のファンなんですよ。

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ファンの気持ちに寄り添った
商品開発

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-劇団四季のファンがプロジェクトにいるとは、心強いですね!

阪田 : 橋本が開発職に選ばれたのはある研修がきっかけなんです。ちょうど経営層で劇団四季との取り組みを検討していた時期、橋本は若手社員が社長に新たな事業提案をするという研修に参加していました。そこで「劇団四季と取り組みがしたい」と提案していたんです。

橋本 : 私は以前から、毎月鑑賞に行くくらい劇団四季が大好きなんです。研修で提案した頃は当社との取り組みがはじまるなんてことは知らなかったのでほんと偶然だったんですけど・・・。事業の発足当初、私は店頭で販売職をしていました。ただ、研修で提案したことにより私の劇団四季好きが社内に知れ、店頭勤務をメインにしながらも、週に1度本部で開かれるデザインに関するディスカッションに呼ばれていました。正式に着任し、商品開発に携わるようになったのは2016年の秋頃ですね。

-劇団四季ファンとして、「こんなグッズがあったらいいな」という
アイテムがあったのですか?

橋本 : お客様として劇場に通っていた頃、全面的にロゴがあしらわれているグッズも記念にはなるけれど、もっと普段使いができるものがあればいいな、と思っていました。他の人から見たらきっと気づかないだろうけど、自分にとっては「あの演劇を観た記念」。日常生活でも使えたら素敵だなって。そんな思いから作ったヘアゴムはとってもヒットしました。

阪田 : 先日、娘が入園する幼稚園の見学にいったら、なんと園児のお母さんがそのヘアゴムをつけていたんですよ。「普通に使ってくれてる!」とびっくりしました。
なんだかすごく嬉しかったですね。作っただけ、売れただけで終わりではない、お客様に使っていただいてこその商品を作りたいと思っています。過去の店頭での販売経験では、お客様にモノを届けられているという感覚を体感してきました。その肌感覚は今の仕事でも活かされていますね。

劇団四季との取り組みで、
気づいたこと

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-劇団四季とのプロジェクトにより、
ロフト内における変化はありましたか?

八木 : 劇団四季は日本版顧客満足度指数(エンタテインメント部門)において2年連続で第1位に選ばれている企業でもあるんです。一緒に取り組みをさせていただいていると、我々ロフトが学ぶべきことが非常に多いと感じるんですよ。開演直前まで練習をされる俳優の方々の姿勢には心を打たれますし、商品の照明の当たり方を意識するなど、売場を演劇的な視点でみる考え方も勉強させていただきました。すべてはファンの方々の期待感を裏切らないためなんですよね。ロフトも業界は違っても、お客様に満足してもらうために商売をしています。顧客満足の為にできることはまだまだある、と思い知らされます。

-今後の展開についてのお考えを教えてください。

橋本 : 2018年度はロフトで5演目のミュージカルグッズの開発に携わらせていただきました。 お客様の声には「こんなモノが欲しかった!」や「ついつい買ってしまった」など嬉しいお言葉もありますが、「以前のモノがよかった」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。ロフトならではの視点で、より多くのお客様にご満足いただける商品を開発していきたいと思っています。

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ロフトのブランド価値を高めていく「アート&デザイン」

ロフトが誕生してから30年以上が経ち、世の中のニーズはモノの充足から心の充足へと変化しているように感じる。劇団四季をはじめとするエンターテイメント事業や、MoMAで扱う商品群など、「アート&デザイン」の領域は今後益々、消費者の生活の中に取り込まれていくはずである。「アート&デザイン」というと敷居が高いイメージがあるが、ロフトで扱うと少し身近に感じることができる。ロフトが手掛ける意味は、きっとそこにあるはず。デザイン性に優れ、ストーリーのあるモノを売れる空間にしていく。その道筋をつくるのは、今後のロフトにおいても大切なことである。

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